お疲れ様です。
前回の記事の続きになります。
前回は『最高の体調』という本から、現代人の不調の原因について考えていきました。
不調の根っこにあるのは、文明病。
狩猟民族としての時間が圧倒的に長かった人類は、
狩猟民族として最高のパフォーマンスを発揮できるよう設計されています。
しかし、現代のライフスタイルは狩猟民族とは真逆と言っても過言ではないです。
コンクリートジャングル、高カロリーな食事、知らない人とのコミュニケーション。
いずれも古代では起こり得ない事象です。
この本来の人間の素質と現代の環境とのミスマッチで起こるのが文明病。
文明病が引き起こす悪影響として、「炎症」と「不安」の話をしました。
今回はこの炎症と不安を解消する為のアクションプランを共有できればと思います。
腸内細菌とおとももちになろう
腸内細菌は人間の消化器官に棲みつく微生物で、ビフィズス菌や乳酸菌が有名です。
腸内細菌は栄養の吸収や、エネルギーの生成、腸を守るバリア等、活躍の幅が広く、
腸内細菌なしでは人体は正常に活動できません。
人類にとって無くてはならない存在、言わばかけがえのない友なのです。
彼らの働きの中で最も大事なのが「外敵との戦い」です。
腸では食べ物から栄養の吸収と、一方で細菌やバクテリアが体内に入り込むのを防ぐという、
正反対の業務を同時に行う難しい役目を任されています。
その中で腸内細菌は兵隊として、外敵の侵入を防いでいるのです。
現代の食生活はこのシステムを狂わせます。
まず腸内細菌そのものである発酵食品と、腸内細菌の餌である食物繊維の摂取不足。
そしてジャンクフードや砂糖の多い食事、過食からなる腸内毒素の過剰分泌。
味方は減り、敵勢力が力を増しているのです。
これにより増えすぎた毒素は腸を破壊、腸には穴が空き、毒素や分解途中の食物成分が血管に漏れ出します。
ここで本来血管に来るはずのない物質が混入したため、免疫システムが作動し炎症が発生します。
この現象はリーキーガット症候群と呼ばれ、
現代人の謎の疲れやすさや倦怠感の原因の一つとして挙げられています。
リーキーガット症候群は食生活で改善できます。
・納豆やキムチ、ヨーグルトなどの発酵食品を40から50グラム摂取する
・食物繊維を15から30グラム摂取する
・ジャンクフード、糖、グルテン、加工食品の過剰摂取を控える
とりまこの三つを遵守してください。
発酵食品や食物繊維はサプリなどでも摂取できるので容易だと思います。
ジャンクフードも一生食うなという訳ではないです。
一週間に一回ご褒美で食べるのはアリです。
善(腸内細菌)を増やし、悪(毒素)を減らす努力を忘れないで下さい。
自然をこよなく愛そう
大自然に触れた時、心が澄んだような健やかな気分になるのは何故でしょう?
自然は人間の「感情システム」に影響を与えます。
感情システムは3つのパーツに分類されます。
①興奮
喜びや快楽といったポジティブな感情を作り、行動のモチベーションを生み出す。
②満足
安らぎや親切心といったポジティブな感情を作り、他者との良質なコミュニケーションに役立つ。
③脅威
不安や警戒といったネガティブな感情を作り、外敵や危険から身を守る。
私たちが最高のパフォーマンスを発揮するには、三つのシステムがバランスよく機能している必要があります。
快楽だけを求めれば人生は退廃し、安らぎだけを求めれば人生に前進はなく、
不安が多ければ日々は落ち着かず、淀みます。
自然はこの三つの感情システムをバランスよく刺激します。
季節の移ろいによる草木の変化が程よい興奮を呼び、
緑に囲まれる安心感が安らぎを呼び、
森や川に潜む未知の危険が程よい緊張感を呼びます。
私たちが大自然に心地よさを感じるのは、この感情システムの安定が理由です。
都会の暮らしは「興奮」と「脅威」のメーターが上がりやすく、「満足」が低くなる傾向にあります。
会社のストレスや将来の不安が脅威のメーターをかちあげ、
アルコールを飲みながら、Netflixで中毒性のある動画を視聴し、興奮のメーターをかちあげ、
ふと孤独を感じ、満足のメーターが下がる。こんなイメージです。
なので日々の生活に自然を取り入れてください。
公園に行く、観葉植物をおく。
環境音や自然の映像などデジタルでも効果があるようです。
自然を感じる習慣を身につけてください。
友人との時間を大切にする
良好な人間関係と健康に関する研究データはたくさんありますが、
いずれもポジティブな研究結果が証明されています。
良好な人間関係が寿命を伸ばし、心の健康も保ってくれる。
そんなメリットが人間関係にはあります。
友人との時間は不安を和らげ、感情システムの「満足」を上げてくれます。
友達は多けりゃいい訳ではありません。
狩猟民族時代、人類は特定のコミュニティのみに属し、毎日同じ人とのみ顔を合わせていました。
無尽蔵に友達を増やすことは返って、ストレスや余計な不安を生み出す可能性があります。
自分が素でいられる友人数人と、たくさん遊んでください。
おすすめは「同期行動」。
同期行動とは、要は一緒に何かの目標に向かって同じ行動をすることです。
例えば、サッカーチームを作り大会に出るとか、仲間とバンドを組んでライブするとかです。
何かの目標をチームで達成することは、人を幸福に導いていくれます。
一緒に飯を食べたり酒を飲むとかもいいですけど、
同期行動で何かしらの目標に向かってチャレンジする、
そんな遊びもしてみてください。より不安が減り、豊かな人生になっていくはずです。
畏敬の念を抱く
最近、畏敬の念を抱きました?
畏敬とは、自分の理解を超えるよう対象に触れた際に湧き上がる、
鳥肌が立つような感情を指します。
オーロラを見たり、オリンピックで選手が新記録を出す瞬間を見た時、奇想天外なアートに触れた時など、
心の底からすごいと感嘆できればそれは「畏敬」です。
私も直近で言うと、
WBCのオーストラリア戦で大谷選手がホームラン打った時に、
単純にすげぇなと、やっぱ違ぇわと感じました。
あれは今思えば畏敬の念を抱いていたと思います。
畏敬の念を抱くことで炎症レベルが下がっていくことは研究で証明されています。
大自然に触れる。絵画、演劇、音楽などのアートに触れる。
偉業を成し遂げた人物のストーリーを見てみる等、
ぜひ心が動くような体験をしてください。
まとめ
今回は文明病から起こる不調の改善方法を四つシェアしました。
この記事を書いていて思ったんですが、
結局ライフスタイルを昔の人に合わせるのが一番の解決策だと感じました。
狩猟民族に合わせろとまではいきませんが、自分が子供の時くらいまでは戻りたいですね。
スマホは当然なく、ゲームも夜7時まで。遊びは基本公園でドロケイ。
飯は基本母ちゃんが作ってくれた飯で、夜10時くらいには寝てたかな。
親は演劇や旅行が好きなので、幼少期はいろんな所に連れいってもらっていました。
あとは四季も大切に生活していたなと、今となっては感じます。
春は近所の公園で花見、夏は地元の祭りで、冬は雪だるまとか作ってましたね。
良い食生活や、自然に身を置くとか、友達と遊ぶとか、
子供との時は文明病に対する解決策を全部達成できていた気がします。
ぜひ今後の生活を見直す上で、子供の時に戻るってのを意識してみてください。
それでは、今日はここまで!
じゃあのー🐦
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